新築を考え始めると、「補助金って使えるのかな」と気になりますよね。でも調べ始めると、国の制度なのか福岡市の制度なのか、そもそも自分が対象なのか、ぐるぐるしてきてしまう。
地域情報メディア『天神まちログ』で福岡市中央区エリアを担当しているライター、ユカリです。わたしは住宅の専門家ではありませんが、周りで家づくりの話が出るたびに気になって調べてきました。
この記事では、国・福岡市・福岡県の制度を分けながら、申請のタイミングや見落としやすい条件、確認先を整理しています。
補助金と住宅支援は何が違うのか
「補助金」と「住宅支援」は、ざっくり同じように使われることが多いですが、中身は少し違います。補助金は申請して受け取るお金で、減税や融資優遇は「払う税金や金利を減らしてもらう」仕組みです。
住宅会社から「補助金が使えます」と案内されたとき、それが現金でもらえるものか税額控除なのかで、手元に残るお金の使い方が変わります。最初にこの区別を持っておくと、後で迷いにくい。
中央区で家を持つ場合の制度の範囲
福岡市中央区で新築する場合、使える制度は大きく「国」「福岡県」「福岡市」の三層に分かれます。中央区だけで完結する制度はほとんどなく、福岡市全体が対象の制度が中心です。
先に結論を言うと、確認する順番は「国の制度 → 福岡県の制度 → 福岡市の制度」が分かりやすいと感じています。範囲が広い順に見ていくと、重複や見落としが減ります。
2026年に見ておきたい国の新築補助制度
2026年時点で国が実施しているのがみらいエコ住宅2026事業(国土交通省・環境省の合同事業)です。省エネ性能の高い住宅を建てる際に補助金が受け取れる制度で、住宅の種類と世帯状況に応じて補助額が異なります。
- GX志向型住宅(全世帯対象)
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基本補助額110万円。福岡市は5〜8地域区分に該当します。
- 長期優良住宅(子育て・若者夫婦世帯のみ)
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補助額75万円。古家除却の場合は最大20万円が加算されます。
- ZEH水準住宅(子育て・若者夫婦世帯のみ)
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補助額35万円。古家除却の場合は最大20万円が加算されます。
補助額は申請時点の予算残高や受付状況によって変わります。また、2025年11月28日以降に基礎工事に着手した住宅が対象という条件がある点も、計画段階で確認しておきたいところです。最新情報は公式サイト(mirai-eco2026.mlit.go.jp)が一次情報になります。
申請は本人ではなく事業者が行う仕組み
見落としやすいのが、みらいエコ住宅2026事業の申請方法です。一般の方が直接申請できる制度ではなく、「みらいエコ住宅事業者」として登録された建築事業者が代わりに申請する仕組みになっています。
登録していない住宅会社で建てる場合は補助金が使えません。住宅会社を選ぶ段階で、登録事業者かどうかを確認しておく必要があります。ここは自分でも動いておきたい部分です。
福岡市の子育て世帯向け引越し支援制度
福岡市では、子育て世帯の市内での住み替えを支援する制度があります。令和8年4月1日以降に転居する方が対象の「子育て世帯市内引越し応援事業」では、住宅取得費・家賃・引越し費用の三種類の助成を受けられる場合があります。
- 住宅取得費助成:基本20万円/年を最長5年間
- 家賃負担軽減助成:基本10万円/年を最長5年間
- 引越し費用等助成:実費の2分の1(上限15万円)
住宅取得費助成と引越し費用助成は、要件を満たす場合に同時に申請できる組み合わせがあります。ただし、多子世帯(子ども2人以上)は引越し費用の上限が20万円に引き上げられるなど、世帯状況で変わる部分もあるため、公式ページで最新の条件を確認してください。
中央区内の転居先で変わる対象外校区
令和8年度の引越し応援事業では、一定期間学級数が多い状態が続いている小学校区への新たな転居が、住宅取得費助成と家賃助成の対象外となっています。
中央区では令和8年度・令和9年度に平尾小・草ヶ江小・舞鶴小の校区が指定校区として対象外となっています。対象かどうかは「転居日時点の住所が属する小学校区」で判断されます。転居先を決める前に、住所を福岡市教育委員会の通学区域一覧で確認しておくと安心です。
転居のタイミングで制度が切り替わること
令和8年3月31日までに転居した方には子育て世帯住替え助成事業(令和7年度)、令和8年4月1日以降に転居した方には令和8年度子育て世帯市内引越し応援事業が対象です。転居日の前後で、適用できる制度が変わります。
申請期限も制度ごとに違います。旧制度は転居から5か月以内、新制度は転居から1年以内が申請期限です。いずれも予算枠に達した時点で終了するため、転居が決まったら早めに窓口へ確認するのが安心です。

転居のタイミングで制度が変わるので早めの確認を
住宅会社まかせで見落としやすいこと
住宅会社が補助金の手続きをサポートしてくれる場合でも、市の制度まで案内してもらえるとは限りません。会社によっては、自社が対応している国の補助金しか説明しないケースがあります。
福岡市の引越し応援事業は住宅会社ではなく、購入者本人が申請する制度です。わたし自身、用事の帰りに市役所の窓口でふらっと話を聞いたことがあって、制度の全体像がだいぶ見えた感覚がありました。公式サイトで調べるより、直接聞くほうが早いこともあるんですよね。
公式情報の確認先と役割の整理
確認先は制度の種類によって異なります。みらいエコ住宅2026事業はmirai-eco2026.mlit.go.jpが公式、福岡市の制度は住宅計画課(天神1丁目8番1号・市役所3階・092-711-4279)が相談先になります。
子育て世帯・若者夫婦世帯・全世帯のどれに当たるかを先に整理します。
みらいエコ住宅事業者に登録されているかを、住宅会社に直接確認します。
福岡市の引越し応援事業は本人申請のため、住宅計画課に問い合わせます。
住宅会社は施工・手続きサポートが役割で、行政窓口は制度の詳細と最新状況の確認先です。金融機関は融資や減税の相談先で、三者の役割は違います。それぞれに確認する観点も変わってきます。
今日からわたしが動くとしたら
制度はたくさんあって、全部を一度に把握しようとすると疲れてしまいます。だから今日やるとしたら、まず「自分の世帯は子育て世帯か、それとも全世帯対象の制度が使えるか」だけをメモに書き出してみるくらいがちょうどいい。
天神まわりの市役所は、わりと気軽に立ち寄れる場所にあります。電話やオンラインでも相談できるので、窓口のハードルは低めです。補助金の種類と転居のタイミング、転居先の校区さえ手元にメモしておけば、聞きたいことがスムーズに伝わります。
今週末に一度だけ、福岡市住宅計画課の引越し応援事業ページを開いて助成額と対象校区を見てみてください。自分の状況に当てはまるかどうかが見えてくると、次に何を調べればいいかが分かってきますよ。













