台風や大雨のニュースが続くと、「中央区でどこに避難すればいいんだろう」と思う方も多いはず。でも、近くの学校や公園を探しただけでは、その場所が自分の状況に合っているかどうかまでは分かりません。
地域情報メディア『天神まちログ』でエリアを担当しているユカリです。福岡市中央区に住んでいて、天神まわりを仕事で歩くことも多いので、災害のたびに「どこへ行けばいいのか手元に整理しておきたい」とずっと思っていました。
この記事では、福岡市が公表している中央区の避難場所・避難所の情報をもとに、区分の違い、災害種別ごとの見方、一覧の使い方をまとめています。
避難場所と避難所はそもそも別のものです
名前が似ているので混同されやすいのですが、この二つは役割がはっきり違います。まずここだけ押さえておくと、一覧の見方がぐっと分かりやすくなります。
- 指定緊急避難場所
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災害が差し迫ったとき、命を守るために緊急的に逃げる場所。公園のグラウンド、学校の校庭などが指定されています。災害の種類によっては使えない施設もあります。
- 指定避難所
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被災後に一定の期間、避難生活を送るための施設。公民館、学校の校舎などが指定されています。こちらも災害の種類によっては開設されない場合があります。
指定避難所のなかにある三つの区分
指定避難所は、受け入れ規模や施設の性格によってさらに三種類に分かれています。一覧を見るとき、どの区分に該当するかで使い方が変わります。
- 一時避難所
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公民館、会館、市民センターなど、50人以上を受け入れられる施設が対象です。
- 収容避難所
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小中学校など100人以上を受け入れられる規模の施設です。長期の避難生活に対応することを想定しています。
- 広域避難場所
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大規模な公園などを、必要なときに地区避難場所のなかから指定します。中央区では大濠公園などが該当しています。
一覧の○×と数字つき○が意味すること
一覧には、浸水・土砂・高潮・地震・津波の五つの災害種別ごとに○か×が記されています。○は「その災害のときに使用できる」、×は「その施設では使用できない」という意味です。
数字つきの○は、条件や補足がある施設に使われています。たとえば「地震のときは安全確認後に開設」といった意味が添えられているケースがあるため、数字つき○の施設は、一覧の凡例を必ず確認してください。
中央区で浸水のときに使えない施設がある
福岡市の公式情報では、災害の種類によって避難場所・避難所とならない施設が区ごとに公表されています。中央区に関しては浸水の場合、赤坂公民館・老人いこいの家、福岡市庁舎1階ロビー、各小中学校のグラウンドなど複数の施設が対象に挙がっています。
土砂の場合は笹丘小学校グラウンド、警固中学校グラウンド、平和中央公園、南公園など。高潮の場合は大濠公園や天神中央公園、警固公園などの公園も含まれます。津波の場合は当仁中学校・当仁中学校グラウンドが対象として挙がっています。
普段から「この公園なら近い」と思っている場所でも、大雨と津波とでは使える施設が変わることがある。この点は一覧で確認しておきたいところです。
一覧の主な施設と所在地の見方
福岡市中央区には、小中学校、公民館・老人いこいの家、公園、高等学校、その他施設など幅広い種類の施設が指定されています。以下は、代表的な区分と所在地の確認に使える一覧の見方です。
| 施設の種類 | 中央区の例 | 備考 |
|---|---|---|
| 小中学校(校舎) | 警固小学校、当仁中学校 など | 収容避難所として指定が多い。災害種別によっては使えない施設あり |
| 小中学校(グラウンド) | 草ヶ江小学校グラウンド、警固中学校グラウンド など | 浸水・土砂時には使用不可の施設が含まれる |
| 公民館・老人いこいの家 | 赤坂公民館、草ヶ江公民館 など | 一時避難所として指定。高潮・浸水で使えないケースあり |
| 公園・広場 | 大濠公園、警固公園、天神中央公園 など | 高潮・浸水時には避難場所にならない公園が複数ある |
一覧を見るときの順番を整理しておく
一覧は情報量が多いので、はじめから全部読もうとすると途中で迷います。わたしは自分の自宅や職場から動ける範囲で先に絞ってから、災害種別の列を見るようにしています。
町名や通りから歩いて行ける範囲の施設を先に絞ります。中央区は天神・赤坂・大名・六本松・平尾・小笹などエリアが多様なので、自分の生活圏から逆引きするのが早いです。
大雨・浸水が心配な方は浸水の列、土砂が心配な方は土砂の列を見ます。近くの施設が×になっていた場合は、次に近い○の施設を探しておきましょう。
数字がついている場合は、一覧の凡例に説明があります。「安全確認後に開設」などの条件が示されているケースがあるため、記号だけで判断しないようにしてください。
このデータは令和5年5月時点の情報です
このデータは令和5年5月1日を基準日とした内容ですが、福岡市公式サイトの更新日も同時期のものになっています。2026年時点での最新版かどうかは、福岡市または中央区の公式ページで改めて確認が必要です。
また、指定されている施設がそのまま開設されるわけではなく、実際の開設状況は災害のたびに市が発表します。一覧に載っている施設でも、その災害の状況次第で開設されない場合があります。
現時点でまだ確認できていないこと
今回のデータから読み取れるのは施設名・所在地・災害種別ごとの使用可否が中心です。バリアフリー対応の有無、ペットの同行避難の可否、備蓄の状況、福祉避難所との違いなどは、今回のデータだけでは確認できません。
- バリアフリー・車いす対応の有無
- ペット同行避難の受け入れ状況
- 備蓄品・設備の内容
- 福祉避難所との違いと利用条件
- 2026年時点での最新指定状況
公式情報で確認しておきたいこと
福岡市の公式サイトでは、区ごとの指定緊急避難場所・指定避難所の一覧がPDFで公開されています。中央区版のPDFは福岡市防災情報のページからたどれます。また、福岡市総合ハザードマップ(Webまっぷ)では地図上で施設アイコンをクリックすると、災害種別ごとの対応状況も確認できます。
災害時のリアルタイムな開設状況は、福岡市公式サイトの緊急情報ページやYahoo天気・災害などでも確認できます。一覧はあくまで「どこが候補か」を事前に把握するためのもの。実際の避難判断は、市が発表する避難情報と合わせて動くことが前提になります。

一覧だけ見ておけばいい、ではなくて、その場所に行けるかも一緒に考えておきたいですよね
今週末に一つだけ確認しておくなら
特別なことをする必要はなくて、自宅や職場から歩いて行けそうな施設名を一つ確認しておくだけで、気持ちの準備がぜんぜん違います。福岡市のPDFかWebまっぷを開いて、住所近くの施設に○がついているかを見るだけでも動きやすいですよ。
わたし自身、この記事を書きながら、近くにある公園がいくつかの災害種別で×になっていることを改めて確認しました。「知っているつもり」と「手元に整理してある」は、やっぱり別物だと感じています。
情報は変わることもあるので、公式サイトの確認と合わせて、自分のペースで見ておいてもらえたらと思います。













